日々のことを少しずつ

本当の私の日々を少しずつ記録していくブログです。

ずっと消えない気持ち

ずっと消えない気持ちがあります。
それは二人の伯母に対する気持ち。
そう「許せない」という怒りです。

ここ数年間ずっと、この二人と関わる事を拒否してきました。
会話もぎこちないし、優しい言葉も浮かんでこないし、気遣いもしたくない。

ここまで拒絶する理由はいったい何なのだろうと思いを巡らせた時、
祖父の入院時の会話に原因があるのだと思い出しました。

数年前、祖父は年明けすぐに風邪をこじらせて肺炎を患い入院しました。
誰もがすぐに元気になって帰ってくると思っていましたが、現実は違っていました。

病室のベットの上で息苦しそうにしている祖父を見てショックを受けました。
弱気になる自分に「大丈夫!!!絶対に元気になって、また冗談を言ってくれる」と強く思ったのを思い出します。

そんな時、耳を疑う会話を病室の外の待合室で聞きました。

そこでは伯母たちが話合っていたのですが、会話の中身はこうでした。

「座布団が足りないかもしれない」

隣の部屋で懸命に病気と闘っている祖父がいるのに、この二人はお葬式の相談をしていたのです。
怒りがこみあげてきて、「今する話ではない。今も一生懸命頑張っているのに、なぜお葬式の話なんてするんだ」と二人に言いました。

返ってきた答えはこうでした
「とても大事なことなんだよ」

信じられなかった。
自分の父親なのに、なぜ病気の心配ではなくお葬式のしかも座布団の数の心配ができるのかと。

多分、根っこはここが原因なんだと思う。
私が二人を大事に思わないのは。
家族だけど、親戚だけど、それでも大事なものが欠けている二人。
父親に積年の恨みがあったのだろうか?
そんな事をされるほど祖父はひどい人だったのだろうか?

私はそう思えない。少なくとも私が知っている祖父は、そんな事をされる人ではない。

私は二人の伯母を会心させたかったのだと思います。でも、結局出来なかった。そして二人の思惑通りに物事が進んでいく事が悔しくて悔しくて悔しかった。

今日、この記事を読んでハッとしました。

私は、伯母二人を許せないんじゃなくて、あの時何も出来なかった変えられなかった自分を許せないのかもしれないと思いました。

「あの時言える事は言ったし、やれる事はやったんだよ。頑張ったんだよ。もう自分をせ責めるのはやめてあげようよ」

こんなふうに心底思えたなら、私のこの黒くて重い何かが消えてくれる事を願いたいです。